名古屋市は、本州中央部の濃尾平野に位置し、伊勢湾に南面しています。面積は326.43平方キロメートル、緩やかな東高西低の 地勢です。 市域の北から南にかけては庄内川が、東から南にかけては天白川が流れ、伊勢湾にそそいでいます。また、 市の中心部には、名古屋城築城の際に開削された運河?堀川?が、台地のすそに沿って南北に通じています。 古屋市の地形は、東部の丘陵地、中央部の台地、北・西・南部の沖積地の、大きく3つに分かれます。 東部(守山・千種・名東・天白・緑区)は、市域の東北端にあたる東谷山(198.3m)を最高所として、標高50?100m程のなだらかな 丘陵が続き、三河の山地につな がっています。この地域は、猿投山の花崗岩が風化してできた良質の粘土を産することから、 古墳時代から鎌倉時代の初めにかけては、一大窯業生産地を産み出しました。地質は、新生代第3紀層の安定した地盤で あるため開発も進み、現在では、住居地あるいは文教地区となっています。